八百倉スタジオ

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 盛岡市の鉈屋町に引っ越して1ヶ月。

 だんだんこの町のことが見えてきはじめた気がする。眠っている資源もあるし、直面している問題もある。どういう可能性があるのか見極めて、ここで自分がどんな役割を果たせそうか考えている。ゆっくり時間をかけて形にしていけばいいなと思っていて、一息ついてまわりの様子を写真に撮る。

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 水がおいしい。近くに共同の清水がふたつあって、そのほかにも昔は作り酒屋さんが集まっていたそうで、水と近い生活が残っている。反面、水害のときは気をつけないといけないようだ。

 
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 先日、佐賀のハレノヒというスタジオを経営している笠原徹さんが盛岡にきてくれた。この場所を見てもらってアドバイスをもらい、それからしばらく頭がぼうっとしている。自分がこの場所を選んだ理由のひとつは、佐賀で笠原さんが形にしていることに近いものができそうだと思ったから。
 笠原さんのお話を聞かせてもらっていた途中に、地方都市における写真スタジオの役割についての考えをきかせてもらい、その考えの美しさに思わず席を立って握手してしまったけど、変なやつだと思われたかも。

 
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 正面から見た姿が、ちょーかっこいい。これだけでアイコンになり得る。今度、近所で工房をしている染色家の佐々木龍大さんに入り口の暖簾を作ってもらう。出来上がりがたのしみ。
 ただ、外観やデザインは重要な入り口ではあるけれど、これから形にしていかなければならないのは中身のほうだから、ほどほどにしてエネルギーを本質のほうへ向けたい。

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 この盛岡町家は、近所の人に「八百倉」(やおくら)と呼ばれていて、明治時代に吉田倉治という人が八百屋をしていたそうだ。だからそのまま「八百倉スタジオ」でいいかな。

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 建物の中心になる部屋は吹き抜けになっていて、立派な神棚がある。真冬の寒さは本当に厳しい。はやいうちに経験しておこうと、2月中から荷物を運び込んで住みはじめて、やっぱり家族そろって風邪をひいた。この建物や町に馴染んでいくには時間がかかるんだろうけど、住みこなしていけるといいな。この前撮影した家族の子供たちは、神棚の間で寝転がって遊んでた。ここに移り住んで、これからたくさんそういう風景を見ることができることを思うと、うれしくなる。

 掃除、たいへんだな。

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